ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

井上尚弥が7年前「本気で俺を殺しに来てた」と元チャンプ。

f:id:gunjix:20191220150807j:plain

元WBA/IBF世界ライトフライ級王座を7度防衛したチャンピオン田口良一選手(⬆上写真右)が、12年間のボクサー人生を引退し、かつて世界バンタム級統一王者の井上尚弥選手(⬆上写真左)と拳を交えた思い出について語った。「最初の戦いは日本ライトフライ級1位だった2012年5月26歳の時に、高校を卒業したばかり18歳の井上くんにスパーリングでボコボコにやられました。確か1Rと2Rで2度もダウンを奪われ、4Rスパーをやる予定が3Rで終わりました。。僕が拳を交えたなかでは、間違いなく一番強かったですね。僕は当時、スパーリングでも試合でも倒れたことは無かったんですよ。左フックを食って、自分の体が左側にズレていった感覚を記憶しています。井上くんは、間髪入れずに攻撃してきます。息もつかせてくれない。「この人、本気で俺を殺しに来ているな」と感じましたね。相手にほんの少しの隙も与えないんです。それを徹底していました。自分は絶望的な気持ちでしたね。スパーを終えてリングを降り、悔しくて泣きました。当時、僕は日本ランキング1位。日本チャンピオンにだって負けたわけじゃない。そういう自負を粉々にされました。自分はもう上には行けないんじゃないかとさえ感じました。それから2年後、「僕が日本チャンピオンになった時、井上くんが日本1位だったので「逃げた」と思われるのは絶対に嫌だと、対戦を希望しました。10R終わって「あぁ負けたな」って、その試合の後3週間くらい、頭痛が止まりませんでした。試合の翌日はやっぱり頭が痛くて、3日目からも、毎日じゃないんですが突如、激しい痛みに襲われました。その後WBA・IBFの世界ライトフライ級の統一王者にまでなった田口良一選手は、引退会見で「井上くんとの試合があったから世界チャンピオンになれた。あれ以降、対戦相手が井上選手より強くはないだろうと思えたし、彼が自分の“後ろ盾”になってくれた。逃げずに戦って良かったと感じています」と振り返った。