ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

ラグビーW杯、イングランドはナゼ銀メダルを首から外したか?

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ラグビーW杯決勝戦争、世界ランキング3位の南アフリカが同1位のイングランドを32-12で退け、2007年以来3大会ぶりの優勝を手にした。試合後に行われたメダル授与式で、決勝で負け準優勝となったイングランド選手がとった行動が大きな物議を醸した。数人のイングランド選手は授与された銀メダルをすぐに首から外し(⬆上の写真)、初めから首にかけようともしない選手もいた。チームの最後にメダルをかけられたエディ・ジョーンズ監督もステージを降りる際にメダルを首から外し、ポケットにしまう場面が見られた。紳士の国、ラグビー発祥の地であるイングランドチームがなぜこの敗北を認めたくなかったのか。それは、明らかに100%確信していた金メダルを逃してしまったからだ。優勝候補のオールブラックス(ニュージランド)を破り進出した決勝戦、相手は予選リーグで自分たちが勝ったオールブラックスに負けている南アフリカであり、世界ランキングでも格下のチームだ。その相手に一方的な攻撃で敗れ去った悔しさは計り知れないものだったに違いない。イングランドは試合全般を通じて、勝機をまったく見いだせなかった。イングランドの司令塔で主将のCTBファレルも大事なこの一戦だけはコントロールをし切れず、「明らかに南アフリカは輝いていた。敬意を示したい。結果はつらいが、大会を楽しんだことは忘れない。また戻ってきたい」と潔く敗戦を認めるしかなかったのだ。ノーサイドの後でも全選手に残った「負けた悔しさ」、イングランド選手が銀メダルを首から外した行為は、ある意味、金メダルを獲得した南アフリカへの祝福のパフォーマンスだったと言えないだろうか。