サッカーU-23アジア選手権で、日本代表がサウジアラビア戦で1-2で敗れたのに続いてシリアにも1-2で敗戦。日本は2連敗でグループリーグ敗退が決定し、同大会史上初めて決勝トーナメント進出を逃す屈辱を味わうこととなった。初戦のサウジアラビアに負けた試合の後、サッカー界の辛口評論家のセルジオ越後氏(⬆上写真左)は、「23歳以下の大会のはずなのに、(日本代表は)まるでベテランチームがやっているようなサッカーだ」と評し、「何かを懸けて戦っているチームとそうでないチームのモチベーションの差が明確に現われていたと思う。すでにホスト国として五輪出場権がある日本に対して、他のチームはこの大会で上位3位以内に入って(オリンピックの)出場権を掴み取らなければいけない。サウジのプレーを見ても、やっぱり勝負どころでは身体を張ったプレーやアグレッシブに仕掛けるプレーが多かった。それに引き換え、日本代表には気迫が無さ過ぎた、この敗戦で気持ちを入れ替えなかったら、3連敗で予選敗退もあり得るかもね」とズバリ予想した。セルジオ氏の予想通りに2連敗目を喫したシリア戦の後、唯一得点を挙げたMF相馬選手が「本当に賭けているものが違うなというのが身に沁みました」と語り、対戦相手の五輪出場に対する「気迫」をひしひしと感じた様子だったが、すでに後の祭りだろう。メンタルで「気迫」に欠けたままのU-23日本代表は、セルジオ氏の予想通り次のカタール戦でも3連敗目を喫しそうな雲行きだ。