レッドソックス戦でメジャー初の1試合4三振で8打席無安打に終わったエンゼルスの大谷翔平選手。球界のご意見番張本氏は「バッティングが崩れている。手直ししないと。相手は打たせまいと投げてくるから。しっかりサポートして教えるコーチがおればいいんだけどね。アメリカのコーチは言わないからね。全然、言わないから。聞いたら言うというコーチですから」と心配した。大谷選手が絶不調に陥ってる原因は、多くの評論家が指摘しているように、ボールを、捕手寄り、いわゆる“後ろ”で捉えるようになっていて、ポイントが近すぎるためどうしても差し込まれやすく、打球が上がりにくく、飛距離が出にくい。おまけに、速球に対しては、どうしてもタイミングが遅れがちという状態にあるからだ。ミートポイントの奥行きを出すには、腕が伸びた「前寄り」の完璧なポイントで打つのは当然であり、「やや泳がされて前に出されても腕を残して、ヘッドを返す」打ち方、そして大谷が得意な「差し込まれかけても押し込んで反対方向に打つ」打ち方を思い出す必要がある。そして不調の打撃を一番象徴しているのが、ホームランを意識してなのか体が伸び上がるようにスイングする癖が出て、大谷選手のヘルメットが浮き上がる場面が増えているところだ(⬆上の写真)。これもゴロが増える要因の一つになっている。いま、大谷選手に必要なのは「前寄り」に構えてミートポイントの奥行きを出すこと、そしてヘルメットが浮き上がらないスイング、このことに大谷本人が気付けば、本来の打棒が戻ってくるに違いない。