エンゼルスの大谷翔平(26)が10日アスレチックス戦に「5番・DH」で先発出場し、6回の第4打席で同点2ランを放つなど4打数2安打2打点の活躍で勝利に貢献、チームの連敗を3で止める活躍を見せた。中でも大谷らしさが光ったのは6回に放った同点2ランのシーンだ⬆。ランナー1塁の場面で迎えた打席、大谷は「一塁にランナーがいたので、ゲッツーを考えながら(ピッチャーは初球を)投げる。キャッチャーもそうだと思いますけど、ピッチャーもそういう頭の中で(投げてきた)初球から良いスイングができたのは良かったと思います」 と語った。つまり、打者であるのと同時に投手でもある大谷らしく相手ピッチャーの心理を読んでいたのだ。つまり、この場面では打者にゴロを打たせてゲッツーを取るためのボールを選択するはず、大谷の経験からゴロを打たせやすいツーシームを投げてくるに違いないと読んだのだ。そして初球、トリビノ投手は大谷の狙い通りにツーシームを投げ込んできた。打者の手元で動くツーシームに芯を外されることなく、ボールの軌道に合わせたスイングで本塁打に仕留めてみせた大谷選手。「打ったのは速いツーシームですかね。打った瞬間、入るなとは思いました」と試合後に狙い通りのボールだったと語っている。メジャー2年間で大谷選手の「初球打ち」の打率は4割3分3厘、相手投手が、初球にどんな球種を投げてくるかを見透かせる2刀流大谷選手ならではの初球打ちホームラン、さらなる名場面をこれからもぜひ見せて欲しいものだ。