ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

大谷翔平は21歳でサトった「ゴミを拾うと、捨てた人の運を拾える」。

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昨年4月のレンジャーズ戦で四球を選び一塁に出た大谷選手。ピッチャーの鋭い牽制球に慌てて一塁に戻った大谷選手は一塁ベースに長い足をかけながら、手を伸ばしファウルラインの内側に落ちていたゴミを拾いファウルゾーンに投げたのだ(⬆上の写真)。大谷翔平は取材を受けている最中でもゴミが落ちていたら、パッと拾う、この自然に出る彼の仕草にアメリカのジャーナリズムは驚き、大谷選手の野球選手としての才能以上に彼の「精神性」に注目したのだ。大谷選手はなぜグランドに落ちたゴミを拾うのか、その理由は4年前の21歳の頃、日本ハム時代の大先輩であった稲葉篤希選手(現在侍ジャパン監督)がベンチ前のゴミを拾う姿を見て感動し、それを真似るようになったのが最初だったという。当時の日本ハム走塁コーチだった白井一幸氏が、大谷選手に「なぜゴミを拾うのか」と尋ねると大谷選手は「人が捨てた運を拾っている」と答えたという。「善い行いをすれば、善い結果が生まれ、悪い行いをすれば悪い結果がもたらされる」と言う仏教の「因果応報」の考え方をまだ21歳の若さだった大谷選手がすでに自覚していた事に驚かされる。白熱したプレイの最中でも小さなゴミにまで目が行き届くその「こころの余裕」は、やはり大谷選手が「タダモノではない野球選手」であると、立派に証明していると言えないだろうか。