安倍首相夫妻とトランプ大統領夫妻による大相撲観戦、安倍首相にとっては7月の選挙前の大きなイメージアップの舞台となっただろう。しかし安倍首相のイメージアップ戦略にお付き合いさせられたトランプ大統領はと言えば、テレビカメラが観戦中のトランプ氏の表情を映し出すと、笑顔一つ見せずに「つまらない」と言わんばかりに腕組みしたままで土俵上の取り組みを観戦していた。トランプ大統領はもともとプロレス好きとして知られているが、開始からわずか数秒で勝負が決着してしまう「相撲」は格闘技としての勝手が違いすぎてトランプ氏にとって「面白さ」に欠けていたのかもしれない。そんなトランプ氏が表情を崩したのが、優勝力士への表彰式を終えて国技館から退出する際に、観客席のファンと握手を交わしたシーンだった。一般客がそう簡単に大統領に近づいて握手などできない筈なのにと思ったら握手を交わした観客をよく見ると一般人ではなく政治評論家の金美齢女史だった(⬆上の写真)、「彼女がナゼここに?」と周囲を見ると政治ジャーナリストで有名な櫻井よしこ女史も握手を求めて一緒に手を差し出しているではないか。何の事はない、彼女たち2人は安倍首相親衛隊として有名な人物だ。つまり、「一般観客とトランプ大統領が握手」という場面を演出するためにエキストラとして2人はこの場にお付き合いさせられたというわけだ。ここまでやるか安倍首相、7月の選挙で自民党が圧勝することは間違いないだろうと思わせる安倍首相の用意周到さぶりを見せつけられたシーンだった