ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

現役世界チャンピオンが舌を巻いた井上尚弥の「一発KO」の超絶テク。

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米国スポーツ専門局ESPNが「横浜出身のベビーフェイスの暗殺者」と報じたバンタム級世界最強を決めるWBSSシリーズ準決勝で無敗のIBF王者ロドリゲスを259秒でKOして見せた井上尚弥選手。この試合を見た現WBO世界フライ級王者で世界3階級制覇の田中恒成選手(⬆上写真右)が、プロの目から見た井上選手の見事なKOテクニックについて解説している。ほぼ互角だった1ラウンドの闘い方は「2人とも常にプレッシャーをかけてましたし、パンチをもらっても、すぐリターンを返して。相手の良さを消すんじゃなくて、お互いの良さが出た1ラウンドでした」と分析、勝負を決した2ラウンドについては「ロドリゲスの右ガードは高いままなんですけれど、(井上選手は)そのガードの内側に入る軌道になるように『パンチの角度をタテに変えて』顔の正面をめがけたフックに変えたことで、側面のガードが高かろうが関係ないパンチになりましたよね。プラス、ロドリゲスも左フックを打ちにきているので、体が右側を向く(井上選手に対して、より正面を向く)。だからこそ、ドンピシャで入りましたし、(鼻血がでるほど)効いて当然ですよね。あれ(最初のダウン)で、完全に決まったと思います」と語り、マスコミの多くが2度めのボディ打ちによるダウンが勝敗を決めたと報道する中、田中選手は、井上選手の高度なテクニックを駆使した「最初のダウンの奪い方」を高く評価した。「オレのなかで(井上選手の闘い方は)誰の試合より刺激を受けますね。近づきたい、超えたいと思いながら、どんどん差が広がって。尚弥さんは、最先端をぶっちぎりで行っている。オレも『こんなところを目指してちゃいけない』といつも思い知らされます」同じ世界チャンピオンの言葉だけに、井上選手の凄さを十分に納得させられた。