ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

井上尚弥の「レバー打ち」がドネアの息の根を止めた。

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バンタム級世界最強を決めるWBSSバンタム決勝、WBA・IBF王者の井上尚弥がWBAスーパー王者ノニト・ドネアに12Rの死闘の後、3−0の判定勝ちを収めた。試合後、井上選手は「ドネア選手、めちゃくちゃ強かったです。正直、2ラウンドからドネアが2人に見えました」とドネアの強烈なパンチで初めての流血をした今回の死闘について語った。試合後のドネアは、「自分が戦った相手であれだけパンチを耐えられた選手はいなかった。おめでとうと言いたい」と井上選手の勝利を讃えた。テレビ観戦をしていて、正直、勝負の行方がまったくわからない試合展開だった。井上選手のパンチがヒットしてもドネアは全く動じない、しかもドネアのパンチで瞼を切り、鼻血を出したままで戦っていた井上選手は採点するレフリーにとってはマイナスな印象だった筈だ。そして11R、井上とドネアの運命をワケた瞬間がやってくる。場内の「尚弥」コールが後押しする中、井上は右ストレート、右クロスと好戦的に攻め続け、さらに畳み掛けるように左アッパーをレバーに打ち込むと(⬆上の写真)ドネアは顔をしかめ、堪らずにマットに座り込んでダウンしてしまったのだ。筋肉の無い部分であるレバー(肝臓)にボディブローが当たるとどんなに鍛え上げたボクサーでも一瞬、呼吸ができなくなり倒れ込んでしまうのだ。試合全体を通してダメージを見せなかったドネアもさすがに鍛えることの出来ないレバーを井上選手に打たれたことで思わずダウンしてしまったのだ。試合巧者のドネアの一瞬のスキを突いた井上選手の強烈なレバーブローが文字通りドネアの「息の根を止めた」試合、やはり井上尚弥はモンスターだった。