ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

アカデミー賞取れない日本アニメ、日本から学んだスパイダーバースが受賞。

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今年度の「アカデミー賞」長編アニメーション部門賞に米国作品『スパイダーマン:スパイダーバース』が輝き、日本のアニメ作品未来のミライ』は選ばれなかった。2001年に始まった「長編アニメーション部門」でアニメ王国とされる日本作品がアカデミー賞を受賞したのは17年も前の2002年の宮崎駿監督の『千と千尋の神隠し』のたった1度きりだ。今回受賞した「スパイダーマン:スパイダーバース」はその斬新な「映像技術」が受賞の大きな理由とされていて、従来の米国的な3Dカートゥーン(子供向けアニメ)とはまったく異なる方法で、フレームレート(1秒間のコマ数)に日本のアニメで主流の12コマを混在させたり、漫画やアニメの絵柄を多様するなど随所に日本のアニメ技術が多用されている作品だ。映画には6人のスパイダーマンが登場するが、ロボットスパイダーマンは日本の漫画から来ていて、ペニ・パーカーとスパイダーピッグは、日本のアニメとカートゥーンを大げさに表現したものだと言われている。この作品の脚本家&プロデューサーのクリストファー・ミラー氏は、「初めて日本のアニメを見たときの衝撃を忘れられない。アニメはメディアであってジャンルではないと気付かされた。ものすごいバイオレンスも作れるし『となりのトトロ』のような物語も作れる。アニメをメディアの一つとして捉えることは描きたい物語、やりたい企画を成し遂げる一歩となった」と語っている。日本のアニメをお手本にさらに上を行くアニメ作品を作り上げてのアカデミー賞受賞。日本アニメ界は果たして彼らを超えるさらなる進化を遂げられるだろうか?