ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

給料がいつまでたっても上がらない、貴方が怒りを忘れたカナリヤだから。

f:id:gunjix:20190302092719j:plain

日本人サラリーマンの給料がいつまでたっても上がらない。先進7カ国のアメリカやドイツでは1997年から2016年までの19年間で1割以上上昇しているというのに、日本は逆に1割以上も下落しているのだ。日本のサラリーマンの賃金上昇の推移を見てみると1997年の467万3000円をピークにずるずると下がり続けて2017年は432万2000円だった。つまりピーク時から22年間で平均給与が35万1000円もダウンしているのだ。その理由は一体何なのか。一番大きな原因は日本のサラリーマンが「ガマン強い」性格だからだ。今から46年前のオイルショック以降の時代には賃上げを要求するストライキや電車やバスが動かなくなる交通ストなどが日本各地でひんぱんに起きていた。しかし次第に企業の労働組合が弱体化してサラリーマンたちの怒りのキバは次第に抜かれ、企業が派遣社員で安い給料で労働力を確保できる時代になるとサラリーマンの給料はますます上がらない時代へと変化した。社員が安い給料に「ガマン」し続けている間に企業の経営者はせっせと内部留保金を溜め込み2017年度の法人企業統計で見ると日本企業全体での内部留保金が500兆円の大台を超えたという。この金額は日本国内1年分のGDPに匹敵する余剰金だ。では、社員の給料を上げずに利益を溜め込む経営者に対してサラリーマンが一致団結して「賃上げ要求」のキバを剥くのは一体いつなのか?「今でしョ」と言いたい所だが、労使闘争という言葉さえ「死語」になっている現代、ストライキで電車が停まるなどという過激な現象はきっと起こらないだろう。怒ることを忘れたカナリヤは裏のお山に捨てましょか?(笑)