TVのバラエテイ番組の中で「複数の女性に対し不誠実な態度で接したお笑い芸人クロちゃんの行いを許せるかどうか」について番組内で視聴者投票が行われ「許せない」の投票が95%となったため番組終了後の深夜にクロちゃんを檻にいれて一般公開する「真・MONSTER HOUSE」というイベントが「としまえん」で行われた。(上の写真)ところが公開直後から若者が殺到し過ぎて混乱状態に陥り遂には午前2時過ぎ公開が中止されてしまったという。たかがバラエティ番組の企画中止のニュースだと笑って済ませられないのは、寒い深夜にテレビの仮想世界を抜け出てわざわざ「としまえん」まで現実に足を運んだ1万人を超えたという若者たちの心の中に潜んでいる「イジメのDNA」とは一体何なのだろうか。ネット上には「ふられて、ざまぁとしか思えない」「最後まで迷惑ばかりかける」などクロちゃんを一方的に非難する大合唱が飛び交い、さながら中世の「魔女狩り」のような有り様だ。「魔女狩り」とは無知な民衆による意味のない不安から起きる「集団ヒステリー」を指すのだが、現代の若者たちが寒空をついてわざわざ「クロちゃんに対するイジメ」をしたいがために心が突き動かされ行動に移したのは一体何が原因なのか。たかがTVのバラエテイ、たかがお笑い芸人クロちゃんの失態なのに、それに対して「本気」になってしまうニッポンの若者たちの「幼さ」にいささかの不安を感じたのは私だけだろうか(笑)