ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

英語が話せるようになりたい人。「伝言ゲーム」を理解すべし。

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テレビでお笑いタレントが「伝言ゲーム」をしているのを見た。5人が並び左から順番にヘッドフォンで相手の声が聞こえない状態で右隣の人に口パクで「お題」を伝えてゆくことを繰返すゲームだが、1人目~5人目へと順番に伝わっていった「伝言」は最後には最初の「お題」とまるっきり違う言葉に化けてしまう面白さを見せるという内容だ。口パクから一部分の「単語」だけを読み取り勝手な想像を加えて「伝言」を作り上げ隣の人に伝えてしまうという滑稽さ。耳が塞がれた状態で相手の話す言葉を理解するこの難しさは英会話の習得過程に良く似ているな、と伝言ゲームを見ながらふと気付いた。私の友人の女性、彼女は40年以上前にアメリカで日本女性初の弁護士資格を取った英会話堪能な人物だが、彼女の英会話習得のきっかけになった興味深い昔話を思い出した。彼女は日本のA学院大学で英語を学んだあとに米国留学したが最初の2年間はまったく彼女の英会話はアメリカ人に通じなかった。ある日突然にそれまで塞がっていた耳が突然開いて相手の話が聞き取れるようになり初めてアメリカ人と会話が出来るようになったと言う。「聞き取れなければ話せない」という英会話の基本を彼女はこの時、身を持って学んだという。彼女の耳が塞がれていた状態の最初の2年間は相手が話す「単語」を部分的に理解できたけれども「伝言」の形での理解が出来なかったと彼女は言う。「単語」を聞き取るのは止めようと彼女自身が気付いた時、彼女の耳を塞いでいたヘッドフォンが外れて会話が通じたという訳だ。英会話は、相手の話す「単語」ではなく「伝言」全体を「聞き取れる」ことが会話の第一歩になるということを、テレビの「伝言ゲーム」を見ながらあらためて良く理解する事ができた。