ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

映画「ティファニーで朝食を」に登場したメガネに出っ歯の日本人。

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1961年の映画「ティファニーで朝食を」で主役のホリーを演じたオードリー・ヘプバーンと同じアパートに住む日本人カメラマンという設定で登場した日本人ユニオシ(⬆上の写真)。背が低く、 メガネ  に出っ歯 と 当時のアメリカ人が普通に抱いていた醜い容姿の日本人として描かれていた。彼の日本語のセリフはかなり正確な発音であったが、英語のセリフでは、たとえばMiss. Golightlyを"Miss. Gorightry"のように[r]と[l]を混同して発音してしまう日本人が話す英会話の 特長を 侮蔑的に描写している。映画「ティファニーで朝食を」が公開された当初は、日本人ユニオシについては好意的な評価もあったが、1990年には『ボストン・グローブ』紙が「攻撃的でゆがんだ民族描写」と批判し、1993年には『ロサンゼルス・デイリーニュース』も「攻撃的なステレオタイプであり、侮辱と傷をもたらした」と批判するなど、 日本人ユニオシの描き方への批判が相次いだ。ニューヨークのブルックリン・ブリッジ・パークでの映画祭で、この映画の上映への反対運動が起きた際、『ニューヨーク・デイリーニュース』では反対運動に同情しつつ、過去のアメリカが犯した人種差別の歴史を隠さずに直視しすべきだという意見が掲載された。それから59年経ったいま、背が低く、メガネに出っ歯が特長だった日本人は居なくなったが、日本人に対するアメリカ人の差別意識が無くなった、と果たして言い切れるだろうか。