ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

たった140文字のトランプTwitterに、ナゼ日本はウロたえるのか。

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トランプ次期大統領が、Twitterで日本のトヨタ自動車のメキシコでの工場建設にイチャモンを付けた。そのメキシコ工場で生産されたクルマを米国へ持ち込む際には「高い関税をかけてやる」、とまで言い放った。現実にはNAFTA(米国・メキシコとの非関税協定)があるためトヨタ車だけに関税を掛けることは不可能な話だが、トランプ氏はそれをもちろん承知の上でトヨタを非難するというパフォーマンスを演じたのは、あの悪名高いヒトラーが用いたプロパガンダ(政治宣伝)という手法なのだ。プロパガンダとは、自らの主張の正しさを国民に支持させ続けるための巧妙な宣伝方法のことである。先週はこのプロパガンダにソフトバンク孫正義社長を利用した。「マサは米国に新たな雇用を生み出す約束をしてくれた」と。つまりトランプ氏個人の政治利益に合うものは肯定し合わないものは否定する、彼の発言はまさにプロパガンダ(政治宣伝)に過ぎないのだ。一昨日のニュースで、アメリカのケリー国務長官が「複雑な(国の)政策を140文字のTwitterで十分に伝えられるとは思えない」とトランプ氏のこうしたやり方を批判している。アメリカの政治はトランプ氏一人が行うものではない。実態とはかけ離れたトランプ氏個人の人気取りの為のTwitterに今後も日本の政府や企業が利用されることはひんぱんに起こってくるものと予想される。日本のマスコミは、トランプ氏の術中にハマって一喜一憂し振り回される事を止めたてみたらどうだろうか。今月末にトランプ氏が大統領に正式に就任した後には、彼個人の意見では無くアメリカ政府としての意向を冷静に見定めて客観的に報道する事を日本のマスコミは心掛けるべきだろう。でなければ、トランプ氏の相も変らぬプロパガンダの片棒を担ぎ続けることになってしまうではないか。