去年の夏に日本大使館前の慰安婦像の撤去を条件に日本政府が10億円を拠出したのに、像を撤去するどころか今度は日本領事館の前に新たに慰安婦像を設置した韓国。怒った日本政府が駐韓大使や領事の引き揚げと日韓通貨スワップ交渉の中断という対抗措置を打ち出した。ここで注目したいのが通貨スワップ交渉である。韓国はサムスンに代表されるように輸出依存度が非常に高い国でありながら外貨(ドル)の準備高が日本の3割以下しか保有できていないため日本との通貨スワップを締結して輸出に必要な外貨を日本から引き出そうという狙いがあるのだ。なぜ、通貨スワップの相手をよその国でも良いのに日本に定めているのか。理由はハッキリしている。日本と言う国は繰り返し約束を破っても決して怒らない国だと韓国は過去の経験からしっかりと見抜いているからだ。だから通貨(ドル)を借りるフリをして韓国は返さない算段でいるのだ。いわば、日本と言う国は韓国に半世紀以上にわたってカモにされ続けている国家なのである。経済の専門家達が口を揃えて韓国との通貨スワップはあまりにも危険すぎると指摘し続けているのに日本政府は決してそれに耳を貸そうとしない。しかし、今回の10億円という国家ぐるみの「オレオレ詐欺」に日本政府は少しばかり怒りを見せたが、韓国はすぐに日本政府の怒りは収まるだろうとタカをくくっているに違いない。さらには外貨を日本からいかに騙し取るかという次の戦術を虎視眈々と練っているに違いない。韓国人の評論家である拓殖大学のソン・ファ教授が「日本は韓国に深入りしないほうが良い」という意見をある雑誌で述べていたが、同胞の人間からもアイソを憑かされている韓国を、日本政府はこれから先、まじめに相手にしないほうが賢明だろう。