コーヒーに含まれている「抗酸化物質」は、健康な細胞を保護する働きがあり、さまざまな種類のがんのリスクを軽減する上で重要な役割を果たすことが、多くの研究によってすでに証明されている。スウェーデンのカロリンスカ研究所が実施した研究では、毎日5杯以上のコーヒーを飲む女性はER陰性乳がんの発症リスクが57%低下することが分かった。また、オランダ・ワーゲニンゲン大学の研究チームは、ステージI~IIIの大腸がん患者1719人を調べて、1日コーヒーを5杯以上飲む患者は、1日1杯以下しか飲まない大腸がん患者に比べて、6年間の観察で、がんが再発する確率が32%低いことがわかったという。さらに研究チームによれば、コーヒーを飲む習慣とガンを含むあらゆる死因での死亡リスクとの関連性を分析したところ、1日5杯以上コーヒーを摂取していた人は1杯以下の人より全死因での死亡率が29%低く、またコーヒーの摂取量が2~4杯の場合は38%も低下することがわかったという。つまり、コーヒーの死亡リスク低減効果は2~4杯でピークに達することが分かったのだ。このことから、研究チームは「コーヒーの摂取量は1日3~5杯が最適と思われ、特に4杯飲むと死亡リスクが最も低くなる」と結論づけている。健康な細胞を保護する抗酸化作用を持つコーヒー、あなたは毎日何杯飲んでますか?