米国のワシントンポスト紙が、「過去5年間で米ドルに対して40%以上価値が下がり、弱体化した日本円のお陰でものすごくチープに訪れることができる場所となった日本。昨年、日本を訪れた観光客は約2510万人と驚異的な数で、2022年から6倍も増えた」と紹介。しかし、外国人にとって安く旅行できる国になった今、富士山や京都などでは、膨大な数の観光客が大混乱を引き起こし、混雑抑止のために極端な対策が取られているとし、富士山が見えるローソン前に巨大なスクリーンが設置されたり、普段はアグレッシブに鹿せんべいを求めてくる奈良の鹿が満腹状態となりもはやおやつに興味を示さなくなっている現実を紹介した。ポスト紙は、「おもてなしは日本のサービス精神の根幹だ。心のこもったおもてなしと隅々まで行き届いたサービスは日本に到着した瞬間から感じることができる。到着した飛行機の窓から見える滑走路にいるスタッフのお辞儀する姿、タクシー運転手の白い手袋、ホテルや飲食店のみならず、最安値のコーヒーショップでも無料で付いてくる個包装のウェットティッシュひとつに至るまで…。しかし今、チープさに釣られて押しかけるマナーの悪い外国人によって、日本人の「おもてなし精神」が揺らぎ始めている」と結んでいる。