カタールで開催中のサッカーアジア杯で、世界ランク17位の日本が同ランク63位の格下イラクに1-2で負けた。地上波テレビで最後の中継となるかも知れないとのことで、TV観戦したが、試合開始から森保ジャパンの選手たちはイラクが掛けてくる「圧」に対して「おっとり刀」でプレイしているように思われた。サッカー解説者のセルジオ越後氏は「必死で向かってくるイラクと迎え撃つ日本。勢いで完全に負けていたね。相手は必死だった。まるで決勝戦を戦うように全てを出し切った。日本は、実績で相手を上回っているという気持ちからか余裕というか、じっくり構えて試合に入った。勘違いだね、横綱相撲を取ろうとする、あまりにも安易な考えだった」と、選手達のイラクに対する「優越感」を見落としていた監督采配を批判した。前半わずか5分で先制を許し、それ以降もイラクに圧倒されっ放し、シュートもロクに打てず、前半終了間際にさらに2点目を決められた。試合終了間際にMF遠藤が1点を返すのがやっと、試合を通して日本のダメさ加減ばかりが目立ったイラク戦だった。「ゴール前に人がいながら競り負けていたし、クロスの対応場面でも相手にスペースを与え過ぎていた。「絶対はね返す」という必死さがないんだ」とセルジオ越後氏は、優勝候補NO1とされる日本代表の心の「おごり」を指摘した。試合後、途中出場で奮闘した堂安選手は「史上最強と言われて調子に乗んな、と言われた感じ」と反省の弁を口にした。