ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

日本GDP4位に転落、安心してください、失業率で勝ってる。

■世界の失業率比較

速報で、日本が世界のGDPで世界3位の地位をドイツに明渡し4位に転落した。円安に伴うドルベースの経済規模の縮小に加え、「日本病」とも揶揄(やゆ)される低成長が経済をむしばんだ結果と言えるだろう。今年のドル円相場が年間平均で1ドル=137円06銭より円安に振れ続けば4位のドイツと順位が入れ替わるという予想が現実となった。現在の円相場は1ドル=149円台で推移しているためGDPでドイツに抜かれたのは当然の結果だろう。では、日本の経済力はそんなに急激に衰えてしまったのだろうか。経済学では「経済成長率が上がれば失業率が下がる」という原則があるが、GDP4位に転落した日本とGDP3位となったドイツの失業率を5年前から比べてみると次のようになる。失業率2019年ドイツ2.98%日本2.36%、2020年ドイツ3.63%日本2.78%、2021年ドイツ3.58%日本2.81%、2022年ドイツ3.07%日本2.59%、2023年ドイツ3.26%日本2.45%、3年に及んだコロナのパンデミックを経験しながらも日本の失業者数はドイツより5年間を通してはるかに少ないのだ。さらに物価高を示すインフレ率で比べてみても2023年のドイツのインフレ率は6.32%で日本の3.21%のほぼ2倍だ。GDPで我が国がドイツに抜かれたといっても大丈夫ですよ、安心してください、失業率やインフレ率でちゃんと勝ってますよ(笑)