「失われた30年」「出生数の大幅減少」、「GDP世界4位に転落」など、どこから見ても不幸に見える国ニッポン。それなのに、多くの国民が平穏に暮らしているのはナゼなのか。日本批判で有名なニューヨーク・タイムスが、不幸な状況下でも平穏に暮らしている日本人をやっかむ記事を書いた。「不可解な日本にウェルカム」と題されたこの記事、「経済は数十年間ほとんど成長せず、今や景気後退に入っている。人口は縮小し続け、昨年の出生数は最低水準まで落ち込んだ。しかも、どれだけスキャンダルがあろうと政治は安定しているように見える。日本で周囲を見回して見よう。社会に変動が起きそうな問題を抱える国で予想される「社会的不満の爆発」の兆候は日本ではほとんど見られない。未回収によるゴミの蓄積、路面の穴、ストライキなどはない。この国は驚くほど安定しており、結束しており、未来への絶望感がほとんど存在しない。この平穏さは、一般的な日本人の「心がまえ」を反映している。「Shouganai」⬆という考え方が、日本人に特有の口グセなのだ。人々にこれほど不満がない理由は簡単に理解できる。失業率は低く、電車は時間通りに運行し、桜は毎春咲き誇る。観光客が神社や商店街に殺到し、株式市場は過去最高を記録した。インフレーション後でも、ラーメン一杯は7ドル未満で手に入り、住宅は一般的に手頃であり、国民皆保険で皆が保険に加入していて治安も良い」。ニューヨークタイムスは「しょうがない」が口グセの我慢強さで日本人が平穏な暮らしを保っていることを、どうやらやっかんでいるように思われる(笑)