ポピュラー音楽のヒットチャート(ランキング)を発表するアメリカのビルボード社。そのビルボードランキングで、日本人デュオyoasobiの「アイドル」が1位になったというニュース。我々シニア世代にとってビルボード1位といえば坂本九(⬆上左)が歌ったSUKIYAKI(上を向いて歩こう)が思い出されるが、yoasobiが取った1位は、総合チャートの1位ではなく「アメリカを除く全世界」でのチャートなのだ。Billboardチャートには、色々なチャートがありYOASOBIが1位を獲得したグローバルチャートは比較的新しいチャートで世界200以上の国と地域のストリーミング再生回数とダウンロード数などを元に算出されたチャートなのだという。今回YOASOBIはアメリカデータ除外のグローバル200Excl. U.S.で1位を取っただけなのだ。これに比べて、坂本九のSUKIYAKI(上を向いて歩こう)は、1963年 "Billboard Hot 100"(総合チャート)で、3週連続1位を獲得した正真正銘の総合1位の曲だった。ビルボード総合チャートで英語圏以外の歌が1位になったのは1958年のイタリアのヒット曲「ボラーレ」以来の快挙だった。さらにアメリカ国内でのレコード売り上げも上昇して100万枚を突破し、翌1964年5月15日には外国人としては初めての全米レコード協会のゴールドディスクを受賞した。これに比べてYOASOBIは、世界の一定の世代であるアニメファン にだけヒットした曲だと言える。60年以上前の坂本九SUKIYAKI(上を向いて歩こう)の世界的な大ヒットを超えるのはそう簡単な事ではないようだ。