ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

ガガがタトゥーを入れた仲、トニー・ベネットさん死去。

グラミー賞を20回受賞、エミー賞を2回受賞した米国を代表するエンターティナーのトニー・ベネットさんが96歳で亡くなった。1950年代から1960年代にかけて「ストレンジャー・イン・パラダイス」「思い出のサンフランシスコ」などヒットを連発し、フランク・シナトラに「トニー・ベネットは音楽業界最高の歌手だ」と言わしめたエピソードがある。その彼が、70年代に入るとリスナー層がビートルズの登場によってロックへと大きく傾斜したことで人気が低迷、納税延滞になったあげく1979年にはコカインの過剰摂取で瀕死の目に遭うほどまでに落ちぶれた。しかし1994年MTVアンプラグドに出演、そのライヴ・アルバムがヒットを記録、グラミー最優秀アルバム賞を受賞し、68歳で第一線へのカムバックを果たした。2011年には、アレサ・フランクリンマライア・キャリーレディー・ガガらとデュエットしたアルバム『Duets II』が、85歳にしてBillboard 200で自身初の初登場1位を獲得、ビルボード最年長首位記録を大幅に塗り替えた。デュエットしたレディー・ガガとはその後も親交を深め、デュエット・アルバム『Cheek to Cheek』を発表、これが2枚目の全米初登場1位アルバムとなり、最年長アルバム1位記録を、88歳と69日で更に塗り替えた。2枚のデュエット・アルバムを作ったほど親密な仲になったレディー・ガガの右の二の腕⬆には、ベネットが描いたトランペットのタトゥーが彫られている。半世紀以上に渡って全米をトリコにし続けたトニー・ベネットの魅惑のボイス、YouTubeでご視聴あれ。