我が国の急速な高齢化にともない、認知症患者の数が急増しているという。その数なんと600万人以上。65歳以上の高齢者の3人に1人が認知症かその予備群というデータもある。そんな中、「認知症」を予防するために、50歳を過ぎたら 適度の運動と十分な睡眠が不可欠であることが、イギリスで50歳以上の男女9000人を対象に10年間に渡って行ってきた研究によって明らかにされた。英国ユニバーシティ・カレッジのミカエラ・ブルームバーグ博士が率いる研究チームがその研究成果を発表した。それによると、研究対象者の中で、定期的に運動をしている人々の内、毎日6時間〜8時間寝ていた人々は、認知能力テストで常に良い結果を出し続けた。その一方で、50代〜60代の人々の中で運動をかなりしているものの睡眠時間が6時間未満の人々は、10年間で認知能力が著しく低下する傾向が生じたという。この研究を指導したブルームバーグ博士は「我々の研究は、 適度な運動と共に十分な睡眠を取ることが認知症予防には重要であることを証明した。認知症を予防するためには、睡眠と運動の両立こそが非常に重要なのです。認知症の発症に、長期間の睡眠不足の影響が深く関わっていることは実に驚きでした」と語り、50代以上の人々に、十分な睡眠を取ることが認知症の予防に不可欠だと訴えている。で、あなたの睡眠時間は、大丈夫ですか(笑)