WBCで予選無敗の活躍を見せた侍ジャパンで投・打2刀流で強烈なパフォーマンスを見せつけた大谷翔平選手。その活躍ぶりは海を越えて米国でも大きな話題になった。そんな中、米老舗メディア「スポーティング・ニュース」が、「オオタニは第2のベーブ・ルースではない。かつての二刀流だったベーブ・ルースとの比較は「永遠に止めるべきだ」と記事にした。その理由については「オオタニの100マイルの直球や、えげつない変化球、打球速度、スプリントスピードといった数字を調べると、比較するものがないからだ。ルースはオオタニにとっての原型に過ぎず、オオタニは、普通の投手でも、普通の野手でもない。彼は野球をする生き物としてユニークであり、かつて見たことがないエリートレベルの多才なスキルを備えている」からとしている。この記事を読むと、「野球の神様」ベーブ・ルースはまるっきしの形無しだが、確かに100年以上前のベーブ・ルース時代の野球レベルは、投球速度は130km程度、バットもボールもグローブも今と比べればはるかにお粗末だった。100年後の2刀流と比較するのは無理があるのは事実だろう。しかも、ベーブ・ルースの2刀流でのプレイはたったの2シーズンだった。メジャーで2刀流としては4年目となる大谷選手、すでに2刀流でベーブ・ルースが記録した1シーズン投手で13勝・本塁打11本の最高記録を大谷は昨シーズン投手で15勝・本塁打34本で塗り替えている。第2のベーブ・ルースではない異次元のベースボールプレイヤー・大谷翔平の今シーズン、どれだけの感動を我々に与えてくれのだろうか。