ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

「身を粉にして」ヌートバー「コショウ挽き」ジェスチャーのルーツ。

WBC予選リーグを全勝で勝ち抜いた侍ジャパン。MLBでカージナルスの1番バッターを務める日系アメリカ人ヌートバー選手の侍ジャパンへの加入が大きな成果をもたらした。試合の流れを大きく変えるチャンスでの適時打やダイビングキャッチでフライアウトをもぎ取るなどまさに身を粉にした(労力を惜しまず一心に仕事をする)プレイで日本のファンを魅了した。ヒットで出塁した塁上で見せる彼の「ペッパーミルポーズ」⬆は、今年の流行語大賞候補だろう。このコショウを挽くポーズの始まりは、カージナルスが昨シーズンの夏場に連敗が続いた時に、キズナー捕手が「We are grinding.」(コツコツ粘り抜こう)とチーム全員に呼びかけたのがキッカケだった。「grind」にはコショウを「挽く」という意味もあるため、ここからコショウを挽くパフォーマンスが『カージナルス』のチーム内に広がったのだという。日本のプロ野球のエリートが集まった「侍ジャパン」、しかしそう簡単に各選手が良い結果が出せるとは限らない、つまり grind out(結果を出すため身を粉にする)努力が毎試合必要なのだ。ヌートバー選手が見せる「ペッパーミルポーズ」には、「身を粉にして」プレイすれば必ず良い結果が生まれるという意味が込められている。それにしても、「身を粉にする」=grind outと、英語でも日本語でも、「粉にすること」が努力する例えに使われているという偶然の一致、不思議だと思いませんか。