ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

学校で「背の低い順に並ぶ」のは差別だろうか?

日本の学校では整列する際、「背丈という本人にはどうしようもない身体的特徴を並べて比較し、小さい方から大きい方へと序列をつけて並べる。これは差別であり、いじめの類でもある」と現役の小学校教員である松尾英明さんが、問題提起している。これは、日本の学校だけの習慣なのかとネット検索してみたら、ロシア・フランス・日本・アメリカの4カ国で教育を受けた⬆キリーロバ・ナージャさんというロシア人女性が、ウェブサイト情報に掲載した、4カ国の学校での「集合」の違いについて体験した記事を見つけた。彼女が、ロシアの小学校に入学して初めての体育の時間、背の高い順に一列に並ぶように先生に言われたそうだ。え?これでは後ろの人は前が見えないんじゃないの?と思ったが、ロシアでは背が高い順に並ぶのは、後ろの子は前が見えないからこそ悔しくて頑張るという考えなんだそうだ。次に日本の小学校に転校したとき、背の高い彼女は、いきなり列の一番後ろになった。「キミが前に来るとみんなが見えないでしょう?」と先生は説明してくれたという。さらにアメリカの小学校に転校して体育の時間がやってくると、何とここには整列するという概念すらなかった。先生の周りに児童があぐらをかいて座り、先生が説明する。さらに、フランスの小学校に転校すると、そこには整列する概念どころか体操服も体育館もなく、その時期に習うスポーツに合わせた動きやすい服装に着替えて、そのスポーツに合わせた施設にみんなで行くというスタイルだったという。こうした話を聞くと、日本の「背の低い順」に並ぶというのは、「差別」というより「合理的なルール」だと思えませんか?