ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

驚き!敗戦国日本は、米・英・ソ連・中国が分割占領予定だった。

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⬆上の日本地図は、76年前、昭和天皇がラジオ放送を通じて日本国民に終戦を伝えた1945年8月15日、アメリカで日本占領計画を検討していたJWPC(統合戦争計画委員会)が「日本および日本領土の最終的占領」と題する計画案を作成した際に制作した「日本占領マップ」だ。この計画案では、第二次世界大戦で日本と交戦したアメリカのほかイギリス、ソ連、中国の連合国が、日本を分割して占領するという案が示されている。具体的にはソ連が北海道・東北地方、アメリカが関東・信越・東海・北陸・近畿地方、中国が四国地方、イギリスが中国・九州地方をそれぞれ占領下に置き、さらに東京は上記の4ヵ国が、大阪地区はアメリカ・中国が共同統治するという案だった。この4カ国分割占領プランが完成した翌日(8月16日)、ソ連首相のスターリンが、アメリカ大統領トルーマンに対して日本の北海道の北半分の分割占領を要求する。だが、トルーマンはこれに対し「北海道、本州、四国、九州から成る日本列島の日本軍隊の降伏は、すべてマッカーサー将軍に対して行なうよう私の意図ですでに手配が進められている」と返答し、スターリンの要求をはねのけたのだ。このトルーマン大統領のアメリカによる一国統治という考えによって、JWPC(統合戦争計画委員会)が大統領に提案予定だった4カ国による分割占領の案は日の目を見ることはなく、アメリカ1国だけの占領統治が決定したのだ。敗戦によって国が分割統治された東西ドイツや北朝鮮・韓国の悲劇を日本が見ずに済んだのは、トルーマン米国大統領の意思決定によるものだった。