先日、地球に落下してきた中国のロケット「長征5号B」の残骸がインド洋に落下。通常、ロケットに搭載されたコアステージは2段~3段の構成を取っており、第1段は低軌道で落下、2段目以降は大気圏外でロケット本体と分離した後、エンジンを再噴射して大気圏に突入させ、安全な海域に落下させる「制御落下」を行う仕組みになっている。ところが長征5号Bはコアステージを1段階しか備えておらず、制御落下の仕組みも備えていなかった。これに対してアメリカ航空宇宙局(NASA)は「中国はロケット残骸に関する責任を満たしていない」と強く非難した。同じ日に 世界的に有名な中国の山間に架けられたガラスの吊り橋のガラス床が強風に煽られて落下。観光客が床のない橋に取り残されてしまうという恐ろしい事故が起きた。また、世界に並んで開発された中国製コロナワクチンの有効性はたった54%しかないという報道も我々にとって耳新しい。なぜ、中国人はこうした「人命軽視」の事故を度々起こすのだろうか。「論語」などのイメージから中国は「礼」を大切にする国であり国民であると思いがちだが、実は国民性の根底にあるのは「混(はん)」という考え方だ。「混」とは、適当に、他者をごまかして生きるという中国人の古来不変の国民性なのだ。だから、中国人が人命を軽視した物を作ったり、特許や著作権を無視をしてパクリ商品を創るのは、彼らにとってはごく自然のことなのだ。 この「混」という国民性を理解できない限り、中国人は理解できない。そこには、多様な民族、長期間の国内抗争など4000年の歴史風土の中で、ズル賢く、策略的でしたたかでなければ生き抜けなかった中国人の悪知恵が存在している。安全性を考えずに何でも「やっちゃえ」という中国人の思想は、世界にとって実に厄介ものだ。