スマホ やパソコンやタブレットといった手元で時間を知ることのできるアイテムが身の回りに溢れている時代、腕時計はもう人々の生活から離れてしまっているのではないか。そういう思いから朝日新聞が1895人の読者の男女に「あなたは腕時計をしていますか」というアンケートを行ったところ、意外な結果が出た。何と61%(1156人)の人が腕時計をしていたのだ。これとは逆に「時間を知るのはスマホで十分」という合理主義者は740人と少数派だった。スマホの時代には腕時計はOBSOLETE(廃れてしまう)運命⬆にあるかと想いきや日本人の6割以上の人々がしっかり腕にまとっているのはなぜなのか。このアンケートに答えた人々にその理由を尋ねると、「時間の確認がし易い」と一番に答えた人が1066人と多数を占めた。時間を知るには「腕先を見る」という長年の習慣が身についてしまっているということだろうか。次いで「長年愛用しているから」が593人、「つけてないと落ち着かない」が321人、「電池切れが少ない」が216人、「ファッションアイテムとして」が132人、「社会人のマナー」と言う人が130人、「機能がすぐれているから」が105人という内訳だった。たかが腕時計、されど腕時計、時刻を知るのは「腕先」という身体にしみついた習慣は、デジタル社会の中にあっても変わらないようだ。セイコーやシチズン社などの腕時計メーカーも「ホッ」と胸を撫で下ろしてるに違いない(笑)