米紙ニューヨーク・タイムズが世界で最もおいしい即席麺(めん)に韓国の大手食品メーカー・農心の「辛ラーメンブラック」を挙げた。味の審査には、シェフや作家、評論家など7人からなる米国のラーメン通の専門家たちにそれぞれ最高だと思う即席麺を推薦してもらい、最終的に選定された11品を試食してつけた点数を基準にランクづけした。専門家たちが選んだ即席麺ベスト11には韓国のラーメンが4品、日本のラーメンが6品、シンガポールのラーメンが1品ランクインした(⬆上図参照)。1位に輝いた韓国の「辛ラーメン」は『ニューヨーク・タイムズ』をはじめ海外メディアが、こぞって世界最高のインスタントラーメンに挙げ、製造メーカー農心は「辛ラーメンは韓国を代表し、世界を感動させる食品韓流ブランドの第1位」だと自慢している。「即席麺」を発明した国ニッポンがなぜアメリカ国内で韓国の即席麺に敗北したのか。その理由は、アメリカ国内における「営業力」の差だ。アメリカ市場で積極的に営業を展開している韓国「農心」は、ウォルマート、コストコ、クローガーなどの大手流通業者を中心に売り上げ拡大を積極的に行い、ウォルマートとコストコでの売り上げは、それぞれ前年比47%増、37%増となる見込みで「辛ラーメン」のブランドは、アメリカで26%増の1億2000万ドル(約125億4900万円)の過去最高売り上げが予想されている。POPミュージックでも米国で大人気のK-POPに比べてまったく人気のでないJ-POP、即席ラーメンも POPミュージックも海外で「人気が出る」方法について、日本は一から韓国に学ぶべきなのかもしれない。