NHKの朝ドラ「まんぷく」の主人公である立花萬平は即席ラーメンを世界で初めて発明した日清食品創業者の安藤百福をモデルにしたドラマだというのは誰でもが知っている。しかし百福(ももふく)という名前は日本ではあまり耳にしない珍しい名前だという事も誰でもすぐに気付くのだが、安藤氏の元々の名前は「呉百福」という台湾名であり来日後に結婚した女性が安藤姓であったために安藤百福を名乗ったという経緯がある。(上の写真参照)ここまではwikipediaを読めば誰にでもわかるお話なのだが、SNS上では、「まんぷく」の主人公を日本人だとしてドラマ化しているNHKに対して「史実を折り曲げている」という批判が数多く見受けられる。日清食品創業者がモデルのドラマとは言え、主人公が実は台湾出身の人物であると、そこまで忠実にドラマを再現する必要は無いだろうという意見も一方にはある。しかしドラマの主人公「立花萬平」が試行錯誤を繰り返し、熱湯をかけるだけですぐに食べられる麺をつくるために「麺を茹でるのではなく油で揚げること」に気付いたのが日本古来の「天ぷら」をヒントにしたというドラマ最大のヤマ場シーン。実は、台湾では卵を練り込んだ縮れ麺を油で揚げた意麺(イーミェン)が百福が幼少期を過ごした台南の名物でありこれを百福が思い出して即席麺を発明するヒントにしたと多くの台湾人はそう信じていると言う。たかがドラマされどドラマ、即席ラーメン発明の大きなヒントとなったのが日本の油で揚げる「天ぷら」なのか台湾の油で揚げた意麺(イーミェン)だったのか日本人としては「本当のところ」を知りたいと思うのだが、知らんぷりしてるNHKは、きっとチコちゃんに叱られるぞ(笑)