昨年サウスカロライナ州で全身オレンジ色のワニが見つかりFacebookに投稿されるとトランプ大統領の顔の色にソックリだと話題になりトランバゲーター(トランプとアリゲーターの合成語)というあだ名まで付けられた。たしかにテレビに映るトランプ大統領の顔はなぜあんなにオレンジ色をしているのだろうと不思議に思っていたら、近日トランプ批判の映画「華氏119」を公開予定のマイケル・ムーア監督がそれについてコメントしている。映画の撮影中に「トランプの顔がオレンジすぎて、色調整の作業が大変だったんだよね。それがトランプなんだし、僕はむしろオレンジを強めようと思ったけど、担当者によると、すでに10段階で9とのこと(笑)。そこで僕は気づいた。あれはわざとやっているのだと。人の気を散らせるためだよ。顔をオレンジにすることで、人はそれを話題にする。そうやって笑われることこそ、彼の望むところなんだ。彼は世界との戦争を始めているんだから。彼をばかにしていると、ひどい目に遭うよ」。あのオレンジ過ぎる顔色は外での遊説やゴルフの機会が多いトランプ大統領が紫外線を防ぐ目的と皮膚を小麦色に見せるためにセルフタンニングをしているせいなのだが。ムーア監督はそれを「顔をオレンジにすることで笑われる事をトランプ大統領が望んでいる」という視点で「彼をあざ笑っているだけでは彼を打倒できないと思う。彼がアメリカ政府の構造自体を破壊し解体しようとしている事にアメリカ国民は早く気づくべきだ」という警告を込めて今回のトランプ批判映画「華氏119」を作ったのだと語っている。