テレビをつけると必ずお目にかかる拡大鏡メガネ(老眼鏡では無い?)のハズキルーペのCM。ネット上には何故か「気持ちが悪い」「吐き気がする」「イラッとする」「不快だ」など若者たちの嫌悪の声が溢れかえっている。ハズキルーペの社長さんにしてみればこういう反応は思うツボなのかもしれない。社長の松村謙三氏は59歳(上の写真)、これまで企業買収を52社も手がけてきた経営のプロである彼が、「あの強烈なCMは誰が作ったか」と尋ねられると「制作デイレクターは私です」と明言しているのだ。自分たちが好きなようにCMを作る事としか考えないコマーシャルのプロ達に腹が立って菊川怜さんにミニスカートを履かせたり出演者のセリフまで社長自身が決めて仕上げたのがあのコマーシャルなのだという。あのCMのおかげで「月に数十万個売れてます」と自分で考えたCM戦略が思うツボにはまっていることを喜んでいる様子なのだ。しかし、あのCMで売れ行きは順調だというのにナゼ若い人たちは「大キライ」と叫ぶのだろうか?その理由は、ハズキルーペの社長さんが狙っているシニア世代に向けてのミエミエの「商売根性」を若者たちが見透かしているからなのだ。「たかがルーペなのに何と大ゲサな」という思いが「大キライ」という嫌悪感へと結びついているのかも知れない。「嫌われるのも商売の内」企業買収のプロでもあるハズキルーペの社長はターゲットではない若者たちの批判などまったく気にもとめずに「今まで見たこともないCM」をこれからも作ってゆきたいという。拡大鏡メガネのターゲットではない若者たちに残された手は、「あのCMにひたすら目を瞑る」事だけかも知れない(笑)