ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

若者がソッポを向く宝くじ、「夢」を買うという考え方がイヤ。

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年末が近づくと「年末ジャンボ宝くじ」が毎年話題になるが、若者たちの「宝くじ離れ」のせいで年々その売上が減少しているという。昨年度の宝くじ売上が何と20年前と同じ7000億円台にまで落ち込んでしまい、総務省は今年から若者層の販売を増やそうとネット販売に打って出た。若者達が宝くじから離れてゆくのをなんとか食い止めるためのネット販売という苦肉の選択は果たしてどれだけの効果があるのだろうか。3年前にある大学生向けの雑誌が学生に対して行った調査では実に63%の学生が「宝くじを買ったことがない」と答えている。その理由として・当たるわけがないから・お金がかかるから・無駄遣いだと思う・当たる確率が低すぎるから・金銭的な余裕がないなどと回答している。若者が宝くじを買わない理由としてSNS上にも似たような意見が見受けられるが書き込みの中で買わない理由として多くあげられていたのが「夢を買う」という考え方の全否定だ。「夢を買うという考えがキライ」「夢を買うって何だよ」「夢を買うって言うけどいつも夢で終わる」「夢を買うなんて余裕もない」現代の若者たちには宝くじに対して「夢を買う」という発想がまったく無い冷めた時代がやってきているのだ。ギャンブルの還元率で比較してみても競輪・競馬やパチンコが還元率75%以上あるのに対して宝くじの還元率はたったの45%、若者たちは極めて冷静に「宝くじ」では夢を見れないことを知っているのだ。総務省は宝くじの売上を何とか伸ばしたいと必死だが、もはや「夢を売る」ことが意味を為さなくなった時代にネット販売という小手先の手法だけで若者を引きつけようと目論んでもさしたる効果が上がるとは考えにくいだろう。若者の「冷めた心」に火をつけられるだけのとびっきりの「夢のような発想」がいま総務省のお役人には求められているのではないだろうか(笑)