ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

「喝は死なず、ただ消え去るのみ」張本勲氏23年の毒舌評論。

f:id:gunjix:20211128220945j:plain

TBS系情報番組「サンデーモーニング」で、23年間、名だたるアスリート達に「喝!」を入れ続けてきた野球評論家の張本勲氏(81)が今年いっぱいでレギュラー出演を卒業すると発表した。この発表を受けてツイッターでは「張本さん」がトレンド入り、SNSでもねぎらいの声や寂しさを募らせる投稿が相次いだ。「おつかれした」「いなきゃいないで寂しい」「番組の存在価値なくなるな」「誰が次「喝!」やるの?」。張本氏が「喝!」を入れるたびに猛批判していた若者たちも居なくなれば寂しい、という本音を吐いた。スポーツ界のご意見番として歯に衣着せぬ物言いで常に高視聴率を叩き出してきた張本氏のコメントは、少しばかり毒を含む一服の清涼剤だった。張本氏は在日朝鮮人の子として生まれ4歳でヤケドで右手の親指、ひとさし指、中指以外の自由を失い、5歳の夏、広島への原爆投下で爆心地から約2kmの地点で被爆している。右手をほとんど使えず、ほぼ左手のみのバッティングで日本プロ野球 史上初の3000安打を達成し、史上最長9年連続打率3割の記録保持者である張本氏の血の出るような経歴を知らない今の若者たち。過酷な人生経験を積んできた張本氏ならではの厳しい「喝!」を理解するのは難しかったに違いない。かつて太平洋戦争で敗戦国日本を統治した連合国軍最高司令官ダグラス・マッカーサーは退役の際「老兵は死なず、ただ消え去るのみ」という名言を残したが、野球界のレジェンド張本勲氏は「喝!は死なず、ただ消え去るのみ」、まさにアッパレな「毒舌」評論を貫いたことに拍手!