何が起こるかわからないワールドカップの試合。初戦で強豪アルゼンチンと対戦した初出場のアイスランドは出場国史上最も少ない人口35万人(新宿区の人口と同じ)の国。その国のチームが人口4,000万人を超えるサッカー王国アルゼンチンと互角のゲーム展開をしたことに驚かされた。しかもサッカー界の世界NO.1のスター選手であるメッシを擁したアルゼンチン、アイスランドが勝てるわけがないというのが大方の予想だったのに戦いを終わってみれば1−1のドロー。アイスランドの思わぬ善戦で引き分け濃厚な後半19分にアルゼンチンが得たPKを何とアルゼンチンの至宝メッシが失敗するという運も味方にしてのアイスランドの引き分け試合だった。思いもよらぬお互いの伯仲したゲーム展開の結果、アイスランド国民のテレビ視聴率は驚異の99.6%を記録したという。国民のほぼすべての人々がテレビの前に釘付けになっていたというこの視聴率の記録には圧倒されるが、それだけでは無かった。この試合でアルゼンチンに1点先取されながらも貴重な同点弾を打ち込んだアイスランドのFWアルフレズ・フィンボガソン選手(上の写真)がこの99.6%の視聴率を知らされると「残り0.4%はピッチにいたんだよ」という名言を吐いたのだ。つまり、常識的にはどうでもいいと思われる残り0.4%についても答えを出そうとするそのスピリットこそが「奇跡の引き分け」を生んだのかもしれない(笑)果たして、日本代表選手はコロンビア戦のあとでこれだけの「名言」を吐くことはできるだろうか。