ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

飛行機で「座席を倒さない」日本人がトップ。ホメられる事だろうか。

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1年前、所要でヤンゴンから成田までの機内で遭遇した出来事。8時間のフライトでエコノミーの空席ヨコ3つを占領して成田に到着するまで熟睡していたアメリカ人らしき女の子の寝姿を見て「何とまあ図々しい」と驚いた。もし日本人ならたとえ空席があっても周囲を気にせずこれほど大胆に機内で振る舞うことはありえない事だと思った。世界の総合旅行サイト「エクスペディア」がアジアの国々8か国で行ったフライトマナーについての調査で「日本人は飛行機で座席を倒さない一番の国」という調査結果が出たと言う。アジア8か国の男女8,447人からの回答の結果だが、何とも慎み深い国民性を持った日本人は、もし座席を倒す場合は?の質問には「寝るとき51%」「3時間以上のフライトの時31%」「前の人が座席を倒したら18%」と回答している。自己主張が強い外国人は、こうした慎み深い日本人の態度を何かと訝るが、昔から日本人の心に宿る「謙譲の美徳」を国際便の機内でも美しいマナーとして存分に発揮しているという訳だ。この調査には自己主張が激しい欧米人からの回答は入っていないがアジア人に限ってみても一番控えめな態度だったのが日本人という現実。この事が尖閣諸島での中国や竹島での韓国、北方四島のロシアなど領土問題で日本側の主張がつねに控えめにしている事で、相手の国々が図に乗っている現状となぜかダブって見えてくるのは私だけだろうか。日本国内では美徳とされる「謙譲の精神」は国際的な舞台では相手に見下されてしまいがち。グローバリゼーションの現代においては、我々日本人も「謙譲の美徳」をそろそろ卒業すべき時では無いのか、とふと思った。