ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

マスク拒否したら飛行機から下ろす、当然のこと、だろうか?

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北海道釧路発→関西空港行の航空機内で男性がマスク着用を拒否、機長は、男性の行為が航空法73条の「機内の秩序を乱す安全阻害行為」にあたると判断し、新潟空港に臨時着陸し、男性を強制的に下ろした事件。予定通り飛べば2時間半で関空に着くのに、わざわざ離着陸の燃料代を浪費し、新潟空港に臨時着陸したことで 定時より2時間16分も遅れて関西空港に到着させた機長は、果たして正義のヒーローだろうか。一見すれば「秩序を乱した」のだから機長の判断は「当然のこと」と感じるが、法的にはどうなのか。国交省危機管理室は「国内では公共の場でもマスク着用は義務化されておらず、機内だけ義務化することが社会的に認められるのかどうか。法律改正が必要になる」と話している。飛行機から降ろされた男性は「病気が理由で長時間マスクを着けられない、行きの飛行機ではマスク着用が困難と申し出て搭乗が許されたのに」と不満を述べたという。この事件で「赤信号みんなで渡れば怖くない」という日本人特有の「同調圧力」の恐ろしさを感じたのは私だけだろうか。世界の国々が不思議がる日本人のマスク着用率がほぼ100%に近い理由は、「皆が着けているから自分も着ける」という「同調圧力」によるものだという。同調しない=悪人という図式で他人を計るニッポン人。かつて敗戦国日本のスローガン「一億一心」という「赤信号」を、みんなで渡った我々の祖先たちの悲劇的な結末を、今こそ思い出すべきだろう。