ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

MLBで3勝、山本由伸1勝よりボール回転数が200回多い今永昇太。

今シーズン、契約金463億円でドジャースに入団した山本由伸投手(⬆左)、一方で契約金たった1億4500万円でカブスに入団した今永昇太投手(⬆右)。フタを開けてみれば、4月22日時点で、山本投手は1勝1敗防御率4.50、今永投手は3勝0敗防御率0.84と2人の成績に大きな開きが生まれている。その最大の原因が、2人の投げる4シーム(直球)の回転数にある。山本投手の4シームの平均球速は95.0マイル(152.9キロ)MLB投手554人中182位に相当する速さだが、4シームの平均回転数は2180で407位と少ない。一方の今永投手の4シームの平均球速は92.5マイルでMLB投手554名中417位相当で遅い方だが、4シームの平均回転数は2386でMLB投手554人中112位に相当する回転数の多さだ。回転数の多い4シームは、打者からは「伸びのあるボール」に見えるため、空振りしたりフライアウトになりやすい。今永投手が山本投手より球速では劣っていても回転数の多さによって高い防御率を保っていることが良く分かる。さらに、2人とも4シームを軸にしたピッチングが特長だが、今永投手の4シームは打者のインハイへの投球が多いのに対して山本投手は外角低めへの投球が多い。今永投手のインハイへのボールは打者が急速が遅くても速いと感じ伸び上がってくる錯覚を感じるが、山本投手の外角低めのボールはリーチの長いMLB選手にとっては簡単に打ちやすい。山本由伸投手が契約金にふさわしい活躍をするためには、今永投手のようなボール回転数のアップとインハイへの投球を身につけるべきだろう。