ニューヨークタイムスが、「日本人はなぜ靴箱の生活が好きなのか」と題して東京の3畳一間の極小アパートでの生活ぶりを紹介している⬆。「不動産価格が高く、首都圏として世界で最も人口が多い東京は、以前から住居の狭さで有名だ。それでもこの「3畳一間」の新しいアパートは、人間としての暮らし方の限界を超えた空間だ。不動産開発業者は、2015年からこうした「靴箱」アパートを運営し、現在100棟に1500人以上が入居する。需要は堅調に推移しているという」。この記事を読んでニューヨークタイムスが「またやってる」と呆れ返った。 週刊誌のニューズウィークが2007年/3/22号で、ニューヨーク・タイムズの報道姿勢について「ニューヨーク・タイムズが日本関連の記事を書くときは常に好意的に書かないのに決まっている」と評した通りだ。2011年3月の東日本大震災が起こると、「津波が日本の捕鯨産業の支柱を倒してしまった」と悲惨な被害状況を報じずに冷酷な言葉を使って報じた。2019年5月には、天皇より皇后が低い地位に置かれている日本の皇室制度を揶揄する風刺画を掲載したりもした。ニューヨーク・タイムズが、色眼鏡を通してつねに日本を見ているのは実に不可思議だ。全体像を見せることなく、センセーショナルな見せ物的な現象のみを切り取って報道し、それが積み重なって『日本ってヘンな国だ』というイメージをアメリカ国民に植え付ける、ニューヨークタイムスは、実に厄介なアメリカメディアと言えるだろう