ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

「24時間戦えますか」がイヤなら、子どもを産んでくれ。

日経平均株価が3万8865円をつけバブル期の1990年1月以来、34年ぶりの高値を更新した。「失われた30年」の暗闇から抜け出たかのような株の「高値」に、多くの人がキツネにつままれたような面持ちだ。この実感のない株高について、バブルを知らない元朝日新聞記者でコメンテーターの竹下隆一郎氏(45)がTBS「サンデー・モーニング」の番組内でユニークな発言をした。「失われた30年でガバナンス(健全な企業経営)改革が進んでいるのではないか。30年前のバブル期のCM「『24時間戦えますか』⬆を引用し、この時代に戻りたいのかと言われたら、戻りたくないです。(映像は)楽しそうですが、みんな男性サラリーマン。こんな社会でいいのか」と疑問符を投げかけたのだ。我々シニア世代は「失われた30年」「GDP4位への転落」に歯軋りするが、若い世代の人々は、24時間戦わなくていい、GDP4位でもいい、というスタンスなのだろう。しかし「失われた30年」の間に出生数は半分以下に減ってしまった「現実」について、今の若い世代の人達は「自分たちの責任」だと考えないのだろうか。世界一の大富豪イーロン・マスクが「出生数の減少が止まらない日本は必ず滅ぶ」と看破したが、今の若い世代に24時間戦わなくていい、GDP4位でもいいけれど、せめて子どもだけは産んでくれ、日本が滅びないように、と頼むのは「老婆心」に過ぎないのだろうか。