ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

フルトンの一瞬のスキを突いた井上尚弥の右ストレートでTKO勝利。

モンスター井上尚弥が階級を上げて臨んだWBC・WBO世界スーパーバンタム級王スティーブン・フルトンへの挑戦試合。1R目は互いに間合いをはかりながらの展開だったが、2Rからは井上が強力なジャブで主導権を握り、フルトンを下がらせていく。3・4Rはフルトンもやや前に出るが、井上も的確にボディーなどに打ち分けて、流れを渡さず、フルトンは鼻から出血した。5Rからは、出力を強めた井上がボディー、強烈なワンツーで押し込むも、フルトンの反撃に被弾する場面もあり、中盤は一進一退の攻防だった。7Rに入るとフルトンのタフネスぶりから判定決着がチラつきはじめたが、8ラウンド、左ボディーを打たれてフルトンが一瞬のスキを見せた次の瞬間、井上が顔面に放った強烈な右フックにフルトンはマットに思わず倒れ込んだ⬆。さらにカウントの後、立ち上がったフルトンに井上が猛打を浴びせて試合を決めた。試合後、フルトンは、一瞬のスキを見せた井上の左ボディは「見えなかった、タイミングが悪かった」と悔やんだ。前評判通りに2団体統一王者で無敗のチャンピオンフルトンの試合運びは7Rまで完璧に見えたが、8Rに見せた一瞬のスキを見逃さなかったモンスター井上尚弥、このままだとスーパーバンタム級の4団体統一王者を、わずか1年、今年中にも達成してしまう勢いだ。