ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

ミセス・ロビンソン、ディマジオに怒られたポール・サイモン。

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1967年のアメリカ映画、卒業(The Graduate)のために作曲されたサイモン&ガーファンクルの大ヒット曲「ミセス・ロビンソン」。キャッチーなメロディと機知に富んだポール・サイモンによる歌詞が素晴らしく軽快なテンポのこの曲は、映画公開と同時に全米No.1ヒットを記録し、グラミー賞では、最優秀レコード賞とポップ・ロック・コンテンポラリー賞の2部門を受賞した。この「ミセス・ロビンソン」の歌詞の中に、なぜかニューヨークヤンキースの歴史的な名選手ジョー・ディマジオ(⬆上写真右)についてWhere have you gone, Joe DiMaggio「どこへ行ってしまったのジョー・ィマジオ?」と呼びかけるフレーズがある。この曲が発表されると、ディマジオがそのことについて怒り、告訴も考えているという噂が流れていた。ところがある日、サイモンとディマジオが偶然にも同じレストランで出会った際に、ディマジオはサイモンに向かって「俺はどこにも行っちゃいないよ」と声をかけ、サイモンはそれに対して、「ディマジオ氏をアメリカの英雄であると考えて名前を出したことや、あの歌詞は正真正銘の英雄が不足していることを意味している」といったことをディマジオに説明して彼の怒りを解いた、という逸話が残っている。2人の出会いから32年後、1999年3月8日にジョー・ディマジオが死去し、同年4月25日にヤンキー・スタジアムで行われたジョー・ディマジオ追悼試合に、ポール・サイモンはゲストとして出演(⬆上写真)ギター1本で「ミセス・ロビンソン」をディマジオ氏へのオマージュ(敬意を込めた)賛歌として歌ったのだ。