ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

アートの巨人アンディ・ウォーホールを撃った女バレリー・ソラナス。

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ピカソに代表されるヨーロッパの現代美術を超えたとされるアメリカ発祥のPOPアートのパイオニアであり20世紀を代表する現代アートの巨人アンディ・ウォーホール。彼の芸術はキャンベルスープの缶やマリリンモンローの顔、コーラのボトルなどありふれた題材を芸術作品に昇華させた事に大きな意味を持つ。彼の芸術活動は絵画のみならず映画作品まで手がけている。1968年に制作した映画「l,aMan」では男性根絶を標榜するニヒル(虚無主義)な女バレリー・ソラナス(上の写真)の強烈なキャラクターに興味を持ったウォーホールは「見世物的な扱い」で彼女をこの映画に出演させた。バレリーはウォーホールに自分の才能を認められたと勘違いして出演を承諾したが、出来上がった作品を見て自分が端役に過ぎないとわかりウォーホルに恨みを抱いたという。そして1968年6月3日の午後4時、ウォーホールが自分のアトリエのエレベーターに乗り込むとレインコートを着たバレリーが後を追って乗り込むと突然銃声が響きウォーホールは「No!No!」と言いながら床に転がったという。襲撃の翌日に逮捕されたバレリーは「ウォーホルは私の人生をコントロールし過ぎた」と話している。一命をとりとめたウォーホールは「撃たれて以来、私にはすべてが夢のようにみえる。私が本当に生き残ったのか、死んだのか、はっきりわからない。以前、私は恐怖を感じなかった。そして死んでしまっていれば恐怖を感じるはずがない。だが、いま私は怖い。なぜだかわからないが怖い」と語っている。ありふれた物をアートにしてしまう天才も女刺客バレリーの複雑な心の闇にフォーカスすることが出来なかった為に起きたウォーホールにとってまさに「恐怖」の暗殺未遂事件だった。