エンゼルスの大谷翔平選手が、レンジャーズ戦で、今季2度目のマルチ本塁打をマークした。7回に同点19号ソロを放つと、延長12回に勝ち越しの20号2ラン。日本選手で初めて3年連続20発に到達し、本塁打争いではヤンキースのアーロン・ジャッジを抜いてリーグトップに立つ活躍を見せた。延長に入った12回で注目されたのはレンジャーズが7回の打席で同点ホームランを打っている大谷選手を何故か「敬遠」しなかった点だ。このことについてメジャー2044勝を誇る名将、レンジャーズのボウチー監督は、試合後の会見で「マウンドに上がっていたのは左腕コール。(もし右投げなら)敬遠の可能性はあったかもしれないが、コールが(大谷から)大きなアウトを取ってくれると思ったら、初球が思ったところにいかなかった」と悔しさをあらわにした。ボウチー監督は、今シーズンの大谷翔平のホームランが対右投手では16本打っているのに対左投手ではわずか3本のホームランしか打ってないというデータを信じて、あえて敬遠策を取らなかったのだ。その左投手の初球を捉えた大谷選手の勝ち越しのホームランは、ア・リーグトップに躍り出る20号ホームランでもあった。左投手からは打てないというデータをくつがえして見せた大谷らしい一打。試合後、大谷選手は好調な打撃について「まだまだ上げていけるように頑張る」とさらなるBlast⬆(爆発)を予言した。