ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

ツキに見放されたと気づいた大谷翔平、23号・24号HR。

エンゼルスの大谷翔平投手がアスレチック戦で、1回の第1打席に23号の先制ソロを放ち、7回の第4打席にこの日2本目となる24号ソロを放った。これでメジャー通算117本塁打とし、イチロー選手がメジャー18年間で打った本塁打数にたった4年で到達した⬆。昨日の試合で投手として登板した大谷選手は、勝ち越し2ランを被弾し6回途中3失点で7敗目を喫し、1918年のベーブ・ルース以来104年ぶりとなるシーズン「2桁本塁打&2桁勝利」の大記録の前で足踏みしたままの状態だ。3失点で負け投手となった大谷は、「敗因」について3回1死二、三塁の好機に、自らのヒット性のあたりを3塁手に横っ飛びで好捕されたシーンをあげた。「あそこでゲーム自体は決まったのかなと見えるので。自分があそこで打っていれば、あそこで打てなかったのが敗因かなと思います」と冷静に分析した。「(3回の)あそこでゲーム自体(の勝敗)は決まった」という大谷の冷静な分析は実に鋭い。ヒットと思ったあたりがアウトになる、大谷は、チームと自分の「ツキ」の無さを、試合序盤の3回ですでに気づいたのだった。さらに大谷は「まだまだ続いていく野球人生なので、1試合1試合集中してどんな状況でもやれることをやりたいなと思います」と前向きに語った。日本のメディアは、大谷の「2桁本塁打&2桁勝利」にばかり目を向けているが、大谷本人が言う「まだまだ続いていく野球人生」のなかで「ツキ」に見放される時は必ず訪れる、そう考えて前を向いた大谷翔平は、負けた翌日に23号24号ホームランを放ったではないか。「ツキ」に見放されても「まだまだ続いていく野球人生」と自分を楽観視できる大谷翔平、自分から遠ざかっている「ツキ」を、近い将来再び呼び戻せるに違いない。