ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

M7.8のトルコ大地震、犬がつぎつぎ遠吠えしたナゾ。

トルコとシリアで発生し1万5000人以上が死亡したマグニチュード7.8の巨大地震、発生する直前に「犬たちが、騒々しく遠吠えしていた」という多くの声がSNS上に挙がった。これについて「ワシントン・ポスト」紙が、動物たちが人間より先に強い地震を感知できるという米国地質調査所(USGS)の研究結果を掲載した。地震の数秒前に起こる動物の異常行動は、2種類の地震波の違いによって説明できるという。まず震源から秒速約7Kmの速さで伝わるP波が放出され、その後に、より強いS波が伝わって、人は地震の揺れを感じるのだという。「震源から最速で伝わり、より大きなS波より前に到達するP波に気づく人間はほとんどなく、人間より鋭い感覚を持った動物の多くは、S波が到達する数秒前にこのP波を感じることができる」のだという。テレビなどで地震の揺れを感じる前に通知される「緊急地震速報」、あれは揺れを感じるS波が到達する数秒前にP波を地震計が検知した段階で自動的に発せられるため「速報」できているのだ。犬など動物たちはそれより早く、現代の地震検知器より敏感に地震を感じられるのだろうか?これについて科学的な解明はほとんどされていないのが実情だ。2020年に発表されたドイツの動物行動研究所の実験では、牛や犬や羊たちに電子タグを付け、近くで地震が感知された時点から数ヵ月さかのぼって動物たちの行動を観察。その結果、大きな地震8回のうち7回で、その前に異常な行動を示すことがわかったという。地震予知に動物の能力を活用するという未知の分野、さらなる研究を期待したい。