ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

フランスの若者、日本アニメ上映中に騒ぐ理由がわかった。

8月、フランスで日本アニメ「ONE PIECE FILM RED」が公開され、初日に26万枚のチケットが売れ、最初の1週間で動員数57万人を突破。日本アニメ映画として初日動員人数等の最高記録を更新した。フランスの人口が日本の約半分である6,739万人であることを考えると、実に驚異的な人気ぶりだ。そんな中、マルセイユの映画館で、観客が上映中に口笛を拭いたりポップコーンを投げたり、上着を脱いで踊ったりとヒートアップ。数十人が奇声を上げながらスクリーンの前に飛び出し、壇上にあがって走り回るなど、とても映画を鑑賞できる状態ではなくなる騒動が起きた⬆。フランスでは、過去にも「僕のヒーローアカデミア」、「鬼滅の刃」、「ドラゴンボール」などの上映時に一部の観客が騒ぐことが問題視されてきた。日本アニメを見たフランスの若者達はなぜ暴れるのか。仏在住のジャーナリストヴェイサードゆうこさんは、映画館で実際に若者たちが暴れだすシーンを見たという。それは、ONE PIECEのキャラクターたちがそれぞれの得意技を繰り広げながら一致団結して敵と戦うシーン。観客の若者たちがあげる叫びも歓喜の叫びと思われる印象だったという。フランス人がよく使う言葉にengagement(アンガージュマン)=(参加する)というのがある。フランスの実存主義哲学者サルトルが提唱したアンガージュマン=「個人は社会や政治にすすんで参加することで存在意義がある」とするフランス流の思想、フランスの若者たちは、日本アニメのブームに、すすんでアンガージュマン(参加)しているように思われる(笑)