ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

なぜ?中国人はヒール役の日本人ボクサーに味方したのか。

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プロボクシング元WBO世界フライ級王者・木村翔選手。彼は4年前の17年7月に中国でゾウ・シミンのWBOフライ級王座に挑戦し、11回TKOでベルトを奪取、08年北京五輪、12年ロンドン五輪の金メダリストで国民的英雄だったゾウを破ったことで中国での木村選手の知名度は、日本人アスリートとして卓球の福原愛さんに次いで有名だ。その木村選手が中国に招かれ中国人格闘家・玄武と「格闘技」で対戦した。中国人にとって木村選手は憎きヒール役と見なされたこの試合。試合は玄武が木村選手に蹴りを入れ、投げ飛ばす⬆など「反則技」を繰り返し、結果は玄武の2回KO勝利となった。ところが中国では、ヒール役の木村選手の敗北に拍手喝采するどころか勝利した玄武の「ラフファイト」についての猛批判が巻き起こったのだ。中国版ツイッターの「ウェイボー」では、国内の格闘家から玄武のファイトに怒りの声が噴出。MMA選手の劉文擘は「今回の試合は、中国ボクシング、いや格闘技の歴史上で、最も恥知らずで、最もデタラメで、最もスポーツ道徳観のない試合だ」と糾弾。中国のスポーツ専門サイト『新浪体育』は「玄武の陣営は日本人選手との対戦で国民感情を煽りアクセス数を獲得さえできれば、インターネットで人気を博すことができると考えていた。しかし、勝利した玄武らに対する声はほとんどが批判的なものであり、この勝負は明らかに中国の恥だと言わざるを得ない」と断罪、意外とも思えるが中国人には、日本選手への憎しみよりも「フェアプレイ」精神が勝っていることを教えてくれた試合となった。